【家読(うちどく)のすすめ】
学校図書館の読書推進のためにも、学校司書さん、発信しましょう!家読カードDLできます。
教員免許と司書教諭と司書の資格を持つ、現役学校司書です。「学校司書」が認知される前から地道に活動し、ようやく学校のチームの一員に。明日から使える実践やダウンロードできる資料が満載です!
【家読(うちどく)】という言葉を知っていますか?
【 家読(うちどく) 】とは【 おうちの人と読書の時間を共有すること 】
うちどくは「親子ふれあい読書」とも言われるように、家族とのコミュニケーションが深くなり、親子の絆が強くなります。
昨今の家族の形を鑑み、またおじいちゃんやおばあちゃんたちとも一緒に「うちどく」ができるよう、「親子」という言葉はあえて外し、「おうちの人」という言い方にしました。
「うちどく」で「読書の習慣」を定着できる
「うちどく」をすることで、すぐに感じられる効果があります。
- おうちの人とゆっくりする時間が取れて、嬉しい
- 「安心できる時間」である
- 1人で読むより楽しい
- 1人で読むより、頑張れる
- 同じ本を読むことで、気持ちを共有できる
- 会話が増える
- 読書が習慣になる
せめて小学生の間は、親による読み聞かせをした方がよいです。しかし現実は、なかなか時間が取れなかったり、読み聞かせは幼児が対象のものではないか、と思い込んでいたりして、いつのまにかやめてしまう家族が多いのではないでしょうか。
うちの子、本読まないのよねぇ💦読んで欲しいのに・・・
「うちどく」は、「言葉を知る」「知識を得る」「想像力が発達する」などの「読書の効果」だけでなく、「読書の楽しさ」が分かり、「読書の習慣が身に着く」のです。
子どもの活字離れや不読率の増加など叫ばれています。
学校での読書への誘いだけでは難しく、家庭の協力が不可欠です。
- おうちの人が読書をする姿を見せる
- 就学前から継続的な、家庭での絵本の読み聞かせ
が大切です。
本は15分読むと弾みがついて、絵本だったらもう1冊絵本、15分で終わらない本だったらもっと先まで読みたくなります。
読書は自転車と同じように、最初は「踏ん張り」が必要な場合がありますが、しばらくするとスイスイ進むものです。
学校図書館から「うちどく」推進を発信
皆さんの自治体や公共図書館でも、「うちどく」や「家読み」を推進しているでしょう。
もし、ポスターや分かりやすい説明が発表されていたら、使用しましょう。
例えば東京都の『家族ふれあい読書「家読(うちどく)」運動の効用』を見てみてください。
まず、司書教諭の先生に「うちどく推進計画」を相談し、管理職に持ち掛けます。地域性にもよるので、確認が必要です。
「うちどく」になじみがない先生もいらっしゃると思うので、自治体で出されている資料を活用すると、説得力があります。
了解を得られたら、学校図書館から図書館だよりなどで発信しましょう。
特に、おうちの方にご協力いただくことなので、分かりやすいように、「やってみようかな」と思えるように伝えます。
「うちどくに向く絵本」なども紹介すると、子どもとのコミュニケーションにも役立ちます。
参考になるサイト
〇「うちどく」の公式ホームページです。「うちどく」への熱い思いが伝わります。うちどくにお勧めの本なども紹介があります。
〇東京都子ども読書推進計画の「家読(うちどく)推進」のサイトです。
「うちどくカード」ダウンロードできます
長期休みの前や読書月間などで配布します。
「宿題」にするかどうかは、管理職や担任の先生の意向に沿いますが、とりあえず全員に配布して、「宿題」ではなく「挑戦したい人」「提出したい人」のみ回収でも効果的です。
回収後、子どもに返却する前に、今後の比較調査にも使用できるので、統計を取っておくことをお勧めします。
記入欄は、あまり多いとかえって気が重くなる場合があるので、学校の実態に合わせて調整してください。
言葉ややり方を変えたり、イラストを入れて親しみやすいフォームにすることもお勧めします。
「うちどくカード」ダウンロードできます
役に立つサイト
読み聞かせの効果や学年に合わせた読み聞かせに向く本などを解説しています。
「うちどくカード」で学校に「うちどく」が浸透したら、「うちどくノート」にチャレンジしましょう。