【図書の時間】学校司書に 丸付け・丸投げでもいいじゃないですか!?
図書の時間に1年生から6年生と特別支援級と、全学級が週に1度やってきます。
先生によっては、テストの丸つけや連絡帳を書く方もいらっしゃるし、他の「仕事」をしなくても、子どもを連れて来た後は司書にお任せ、という先生もいらっしゃいます。
いいじゃないですか⁉
とにかく図書館に来る、ということが大切です!
来ないことには始まりません!
【理想と現実】
理想は、図書の時間を担任の先生と「協働して作りあげる」ことです。
せめて先生も読書をしたり、ご自分の好きな本やオススメの本を紹介したりして、子どもたちと「図書の時間」を過ごすといいです。担任の先生のお薦めの本や読んでいるは、司書のお薦めとはまた違い、子どもたちに響きます。
現実は、図書の時間に、先生の「仕事」を山盛り持ってくる姿を見ませんか?カゴいっぱいに、丸をつけるドリルやテストを抱えて。
低学年の先生は、専科の先生の授業が少ないので、日頃、丸つけや連絡帳を書く時間を取ることが難しいようなので、しょうがない・・・
【図書の時間は癒し】
先生はよく「図書の時間は癒し」と言います。
絵本の読み聞かせと静寂の中の落ち着いて読書をする子どもたちの姿に癒される、ということもあると思いますが、その静かな時間に「自分の仕事」を進めることができる、ということも心の安らぎになっているのかも、と思うこともあります。
先生のその日のスケジールに「この時間に済ますことができる」という安心材料にもなっているでしょう。
私は、先生のために、荷物置きと仕事用の机を用意します。(子どもたちは指定席なので、子どもと同じ机で空いているところがあれば、そこを案内します。)
さぁ、ここからが司書と先生の「北風と太陽」、勝負です!
【先生を振り向かせましょう!】
「北風と太陽」と同じです。
「丸つけしないで、読み聞かせを子どもと聞いて、読書してください」と司書が口に出して言わずに、先生が自ら、本来の「図書の時間」を作りあげたくなるような「図書の時間」を司書が見せるのです。
【読み聞かせに注目させる】
司書が読み聞かせをしている最中も仕事をしているのでしたら、「読み聞かせを見たい」と思わせられないのだな、と自分の力量不足を反省します。
司書の読み聞かせに振り向かせる「ポイント」
- 読み聞かせをする絵本の内容
- ストーリーテリングの司書の技術
- 絵本の世界に入り込み、集中している子どもの姿
- 物語や知識の本の子どもの反応
気になって「仕事は読み聞かせの後」と思わせるのです。
【「めあて」は確認する】
単元によっては、先生が「今日はノンフィクションを借りる」とか「今日は『みんなにおすすめする本』を選ぶ」とか、希望がある時もあります。確認します。
【「いつもの図書で」と言われたら】
大きな声では言えませんが、「丸投げ」はあるようです。
やはり図書の時間も授業なので、司書が「めあて」となる「テーマ」を決めて、先生に確認します。
図書の時間のテーマの決め方
- 単元に沿ったもの(平和学習・同じ作家・ノンフィクションなどの同じジャンル、夏野菜、伝統工芸・・・)
- 季節
- 行事
- 校内の○○週間に合わせる(人権週間・給食週間など)
司書の手腕を試されている、という気持ちで、全力で準備します。
【まとめ】
「丸投げ」されたら、自由にアニマシオンをやったり、クイズや読書ビンゴをやったり、子どもも先生も司書も「あ~、楽しかった♪」と満足な時間を過ごしましょう。
先生も「一緒にやりたい」とか、「こんなこともやってくれるのかも」とか、気持ちに変化が出てくるかもしれません。
継続的に図書館にくることが大切なのです。
役に立つサイト
図書の時間 ▶ 「図書の時間」の重要性と過ごし方のポイントを具体的に解説