【新任学校司書さん あるある!】学校ならではの疑問!?戸惑っているのはあなただけではありません。

学校司書になられる方、おめでとうございます!

「初めて学校司書になる」方は、「学校に勤めることも初めて」という方も多いと思います。

「学校」は、一般企業とは少し違うかもしれません。例えば、1階から4階までエレベーターでなく、ひたすら階段で往復、冷蔵庫かと思うような冬の廊下・・・人間らしく生活できている気がして好きですが😊

それから、工作好きな学校司書にはたまらない画用紙の種類、昔はなかったカラフルなチョーク、そして本が読み放題!テンションがあがります!

「学校司書になられる方に」では書かなかった「学校ならでは」の、新任さんには「?」となる「あるある」をお伝えします。知っておくと断然、やりやすくなります。

その前に「学校司書になられる方に」▶ を読みましょう。初めての新年度を安心して迎えられます。

このサイトで分かること

  • 事務室
  • 必要な物を買ってほしい
  • 図書費
  • 印刷
  • ゴミの出し方と掃除当番
  • 入学式や運動会など行事
  • 職員会議
  • お昼の食べ方

事務室って色々な物があって、助かります。事務室にいらっしゃる事務の方も優しいです。

文房具が置いてありますが、「文房具屋さん」ではありません。管理職と共に予算を管理する方なので、文房具も注文してくださいますが、もっと複雑な難しい仕事(お給料関係とか工事とか色々)をしている方です。学校内の色々なことをご存知ですし、図書や図書修理の道具などの購入もお願いするので、大変お世話になります。

本の修理道具は事務室にないみたい。カタログはあるけど、どうやって買うんだろう?

事務の方に買っていただくことになるのですが、まず、司書教諭の先生に相談しましょう。カタログを見て、リストにします。

5月くらいに「学校の予算の使い方を考える会議」があります。校内で「欲しい物をリストにして提出」する期間があります。書架など金額が大きいものは、その会議までに伝えないと、年度内に買ってもらうことが難しくなります。その会議には参加しませんが、希望は出しておく必要があります。

着任してすぐに「書架が欲しい」ということは少ないかもしれませんが、「来年度はこれが必要だなぁ」と思ったら、次年度の5月くらいの「予算会議」に間に合うようリストにしておきましょう。

本を購入できる金額の限度を「図書費」といいます。

本の装備は「図書費」からではなく、違う項目から支払わることが多く、また図書代金は、定価より割引されることがあるので、確認の上、図書の購入計画を立てます。

司書教諭の先生が選書の権限がありますが、学校司書も一緒に選ぶことがあるので、アンテナを張っておきます。

授業で国語辞書を使う単元のために「1クラス分の国語辞書」を買うことがあります。「図書」なので「どの辞書がいいか」とか「カタログを見せてほしい」など相談されることもあると思います。それは「図書費」からではなく「国語科」の予算から出ることもあるので確認しましょう。

そして図書費は、子どもたちのために使い切りましょう。

図書館だよりを作ったけど、印刷?コピーなら分かるけど・・・

たいてい印刷室に印刷機があります。最初は分からないと思うので、司書教諭の先生にお尋ねしましょう。

図書館だよりの印刷部数は、「全校児童、生徒」か「家庭数」です。「家庭数」・・・懐かしくないですか?子どもの頃、そんなフレーズがありましたね。校内に兄弟姉妹がいる場合に、どちらか1人にだけ配布するシステムです。

家庭に同じものが何枚も配ることを防ぐためです。たいてい印刷機の前の壁に、学級の人数と家庭数が書いてある表があると思います。なかったら司書教諭にお尋ねしましょう。他の先生もみなさんご存知なので、話しかけやすい方にお聞きしてもいいです。

印刷は全校児童・生徒を一度にやりません!

  1. まず製版します。
  2. 1年1組の分だけ印刷します。
  3. 終わったら印刷物の一番上に「1年1組 28枚」という付箋をつけます。
  4. 1年2組の分だけ印刷します。
  5. 終わったら印刷物の一番上に「1年2組 27枚」という付箋をつけます。
  6. 個別級まで全学級分、繰り返し印刷し付箋を貼ります。
  7. 担任の先生に配ります。
  8. 多めに印刷して、管理職や級外の先生のアレンジャーにも入れましょう。

★一度に全校児童生徒分、何百枚と印刷すると、クラスの人数分を数えて束にしなくてはなりません💦

また図書館だよりがA3サイズの場合は、半分のA4サイズに折って配るのか、A3サイズのまま配布して、子どもが折って持ち帰るのか、学校によって違います。確認しましょう。

ゴミは基本的にしっかりと分別します。職員室での飲食のゴミは洗うのか、など細かく決まっています。

学校によっても違いがあり、また同じ学校でも担当者が変わるとルールも変わります。

技術員さん(昔でいう用務員さん)にお尋ねしましょう。

図書館掃除を担当するクラスの子どもが毎日来てくれます。図書館は通常のクラスより広いので、できるなら少し人数は多めがいいかもしれません。

掃除のやり方は、学校ごとに決まっていることがあるので確認します。広さや人数を考えて、図書館の掃除のやり方・順序を子どもたちに伝えると、迷いがなく、スムーズに行えます。

指示や注意は名前を呼んで伝えるとよく伝わります。

運動会とか行事には参加した方がいいのかな?

参加したり協力したりする必要があるのかどうかは、自治体や学校によって違います。雇用体系によって変わります。

自治体や管理職に確認しましょう。

<参加するといいこと>  学校行事に参加すると先生方や子どもたちと感動を共有することができて、以後のコミュニケーションにプラスになることがあります。

<参加によってマイナスなこと>  勤務時間の制限がある雇用の場合、運動会など長い時間、学校に従事すると、専門的な仕事の時間が減ることになります。

卒業式は出たいなぁ。図書委員会の子や常連さんをお祝いしてあげたい!

卒業式は、教職員の座席が決まっていて人数分の椅子のみ準備することがあります。参列したい場合で、自分の名前が座席になかったら、司書教諭の先生や管理職か教務主任の先生に相談してみましょう。

職員会議は、たいてい月に1度、翌月の行事や今後の行事・教育・生活について、教職員全員で職員室で話し合われます。放課後、行われることが多く、非常勤勤務の場合は、時間的に参加が難しいかもしれません。

しかし、学校によっては「職員会議は出てほしい」と言われることも。勤務時間を調整する必要があることもあります。

職員会議に出なくても、何が話し合われて、何が決まったのか、知っておくことがあります。パソコンに資料が入っているので、確認しましょう。例えば「防災訓練」は分かっていないと困ったことになります。

学校司書は「図書部」に入ることがあります。図書部は、司書教諭や図書館担当者や図書委員会担当者、またそれらに属さない方もいます。年度初めの「図書部」の会議には参加することを求められるかもしれません。参加した方が、色々分かって、プラスになることもあります。

4月1日に「校務分掌」が書かれたプリントが配られるので、自分の名前がどこかの係にないか、チェックします。

お昼は給食ですか?最近の給食は、昔とメニューが変わって、さらにおいしくなった気がします。楽しみですね!

専科の先生など、学級を持っていない先生は職員室で配膳をして、職員室でいただきます。

配膳はお手伝いしましょう。

でも、授業の片付けなどで配膳に間に合わなかったら、皆さんがやってくれた、ということなので、自席につく時にひとこと「配膳ありがとうございます」と皆さんに聞こえるように言うといいですね。

着任した時に「給食を食べるかどうか」確認されるかもしれません。(自分でお弁当を食べる方もいるので)

量の関係で、職員室で給食を食べる人数を毎日数えているので、チェックカレンダーがあると思います。お休みの日に✖をつけるのをお忘れなく!

先生方は忙しそうに見えて、話しかけにくいかもしれませんが、分からないことは聞いてみましょう。優しく教えてくださる先生がほとんどです。安心してください。

学校司書は1人しかいないので、不安かもしれませんが、司書教諭の先生が「共に学校図書館に携わる先生」なので、特に頼りにするといいです。

着任日は4月1日の方が多いでしょう。当日は、学校司書以外にも、他の学校から異動された先生方も着任される日です。朝、校長室に全員集まって、時間になったら職員室に移動して、教職員に挨拶をします。管理職から年次順に挨拶をするので、学校司書は最後の方です。

もしかしたら、午前中は自治体の「辞令交付式」に出て、お昼近くに配属校に移動するかもしれません。

学校に着いたら、まず職員室か校長室に行き、校長先生にご挨拶をします。たいてい職員室の先生方に紹介していただけます。もし、その日に、会議中や教職員が職員室に集まっていないなどタイミングが合わなかったり、校長先生が忘れていたりして紹介していただけなかったら、次に出勤した時にご紹介いただけるようお願いしましょう。

学校司書は校内で1人だから「孤独」って聞くけど・・・

こんなに多くの子どもと先生方に関わることができるのは、学校司書だけです。

同じ自治体にも全国にも「学校司書仲間」がたくさんいます。志(こころざし)はみんな一緒です。楽しく頑張りましょう!

役に立つサイト

新任学校司書の仕事を、着任前の校長面談から丁寧に解説しています。

学校司書になられる方に ▶

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