【学校図書館おみくじ】学校司書さんの「延滞ストレス」を減らします!
教員免許と司書教諭と司書の資格を持つ、現役学校司書がお届けする「お役立ちサイト」。 学校司書として認知されるまで、地道にできることをコツコツ積み重ね、ようやく学校のチームの一員に。 明日から実践できる例やダウンロードできる資料が満載です!
長期休みには特別貸出をするけど、なかなか返却してくれないから、延滞の数が多くて💦
出来たら、学級でまとめて返しにきてもらいましょう。前日には先生方からも子どもに声をかけてもらえば忘れないし。それでも忘れてしまった子に「おみくじ」が効果的です!
おみくじをダウンロードもできますよ。
「おみくじ」の効果的な使い方
おみくじは「本を返却した人」がひけます。このように宣伝しましょう。
おみくじをひくためには、借りっぱなしの本を返さなくてはいけません。そして、またおみくじをひくために、本を借りるわけです。
延滞を減らすことができて、貸出も増やすことができます!
子どもも大人も、おみくじが大好きです。
学級で返しにきた子どもは、残念ながら、全員ひくのは時間的に難しいでしょう。そうなると、休み時間に返す「本を忘れた人」だけがひけることになるので、ちゃんと学級の時間に返した子どもからは「ずるい」という声が出るかもしれません。
でも、大丈夫です。学級の時間に本を返した子どもは、また本を借りますから。その本を返しにきた時に、おみくじをひくことができます。本を持ってくるのを忘れた子どもは、本を借りることができません。ここで、ちゃんと忘れなかった子に「お得感」が生まれます。
おみくじに合わせた本を提供
おみくじは、来客数を増やすためだけでなく、おみくじの結果の関連の本を提供することで、今まであまり手に取らなかった分類の本も読むことができます。
たとえば、おみくじに「きゅうしょくがおいしくたべられるよ、って書いてあったぁ」と子どもが言ったら、「給食室のいちにち」(文/大塚菜生 絵/イシヤマアズサ 出版/少年写真新聞社 2022年7月)を「調理員さんに感謝だね」と手渡します。
「足がはやくなるよ」だったら7類の「短距離」や「かけっこ」の本を、「たのしいおしゃべりができるよ」だったら8類の「ことばあそび」「だじゃれ」の本、「やるきがわいてくるよ」だったら1類の「勇気がでる」本や2類の伝記を手渡すのもよいでしょう。
おみくじ結果表の前に、関連の本を置いておくと、自分で気が付くこともできます。
イベント感を出すために、期間限定にするといいでしょう。
おみくじの作り方
家にあるもので作ることが出来て、簡単です!
一度作れば、今後何度でも使うことができます。
おみくじの割りばしは、見たらまた筒に戻してもらいましょう。
【筒とおみくじの作り方】
- 長い円筒形のお菓子の箱を準備します
- 画用紙で全体を包みます
- ふたにわりばしが通るくらいの穴を空けます
- 側面に「おみくじ」と印刷した紙を貼ります
- わりばしの太い方の先にマスキングテープを巻きます
- マスキングテープに数字を書きます
- わりばしを細い方から筒に入れます
【おみくじの回答】
ダウンロードできます。
印刷して、枠の線に沿って切り、模造紙に貼ってください。
模造紙1枚に結果全部貼ることができます。
編集可能です。(パソコン推奨)
役に立つサイト
学校図書館の整備は「整頓する」だけでなく、魅力ある学校図書館にすることも大切です。