読み聞かせは低学年だけでなく、高学年になっても続けたいです。

子どもにとって読み着かえは大変楽しいもの、ということだけでなく様々な「いいこと」があります。

まず、「読み聞かせ」は「読書」なので、「読書のいいこと」が身に付きます。

例えば情操を豊かにする、想像力が発達する、多くの言葉を知ることができる、などなど。

「高学年に絵本って幼くないの?」という心配はいりません!「高学年になってようやく理解できる」「高学年になると解釈が変わったり、より深く理解できる」本がたくさんあるからです。

絵本はたいてい7分くらいで読み終わるものが多いですが、10分から20分かかるしっかりとした内容を伝える絵本も数多くあります。

図書の時間には、是非、読み聞かせを毎回取り入れましょう。

絵本選びは、単元、季節、行事などに合わせましょう。冬の寒い時期に海水浴の本を読むより、温かくなるお話や、凍てつくような自然の厳しさや風景のお話を選ぶと子どもも想像がふくらみやすくなり、実感できるでしょう。改めて現在のの季節に気持ちを向けて、季節の移り変わりを生活の中で意識するようになり、豊かに過ごすことができます。

ヒントになるリストもあります。色々な本を幅広く読むことで、子どもたちの読書の幅を広げる手助けになります。読み聞かせは、普段子どもが自分で選ばない本になる場合も多々あります。それも読み聞かせの「いいこと」です。

単元に合わせる

○国語で学習しているお話と同じ作者の本

○国語で学習しているお話とコンセプトが同じ本(日本の昔話・外国の昔話・神話・登場人物それぞれの見方から話が進んでいく話、など)

○教科書に紹介されている本

○学習している歴史の時代に興味がもて、理解を助ける本

○理科で学習したことを、図解でわかりやすくしめしている本

季節に合わせる

○日本の季節に合わせた本

○外国の季節、文化、行事に合わせた本(宗教の取り扱いに注意しましょう。学校の方針もあります。)

○日本の文化・季節の言葉を豊かにする本

○普段は注意して見ない、花のつぼみの膨らみに気づかせるような、季節を先取りした本も有効

学校の行事に合わせる

○運動会・水泳など、運動に前向きに取り組めるような本

○遠足を楽しみにできるような本

○「動物園」を知らない子どももいる。物語に「動物園」が出てくる本

○動物園でしっぽや手の使い方など、細かいところを意識して見ることができるよう、動物の体の働きに関する本

○「人権週間」には自分の周りの人を大切にできる本

○「給食週間」には食育の本

○年末、年度末には、振り返ったり思い返したりできる本

など、年間予定から「読み聞かせ年間予定」を考えてみましょう。