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皆さんの中にも、小学生の時に「スイミーを学習したなぁ」とか「自分に子どもが音読していたなぁ」とか、思い出がある方もいらっしゃるでしょう。多くの同じものの中にポツンと周りと違うものがある様子を見ただけでも「スイミーみたいだな」と連想することもあります。そのくらい、心に響く、印象的なお話です。
学校図書館にできる支援を紹介します。子どもたちの理解がより深いものになりますように。
先生へ支援
絵本には、教科書にはない絵が描かれています。
○担任の先生に、「教科書に載っていない絵が描いてあります」と「スイミー」の絵本を渡しましょう。
子どもの理解を助けることができ、また特徴のある、美しいレオ・レオニさんの絵を見て、一層、想像の世界をふくらませることができるでしょう。
○実態が分かる写真や図鑑を提供するか、担任の先生に尋ねましょう。
また2年生には少し難しい「ブルドーザー」「いせえび」「くらげ」が登場します。「ブルドーザー」は1年生の「はたらくじどうしゃ」で見たことがあるかもしれませんが、ピンとこないこともあるので、実際の「ブルドーザー」「いせえび」「くらげ」などが分かる図鑑が必要であれば準備します、と提案してみましょう。
子どもの読書推進の支援
スイミーは読書の楽しみを感じることができる単元で、「多読」の単元でもあります。
レオ・レオニさんの作品は、お話が道徳的でもあるし、コラージュ(絵の中に色紙や新聞の切り貼りがある)があり、美術・芸術としても学習できます。
学校図書館には何年もかけて、多くのレオ・レオニさんの作品が蔵書としてあるのではないでしょうか。
それを利用して、2年生にたくさん読むことをオススメしましょう。おすすめする時には、読み聞かせをして、何冊か内容紹介をすると「読みたい!」と本に殺到します😊
また、読書ビンゴをやると、楽しみながらたくさん読むことができます。
クイズ付のビンゴにすると、内容も理解しながら、しっかり読めて、さらに効果的です。
ビンゴができたら、小さな赤い魚をプレゼント!クラスで大きな魚を作ろう!(やり方は↓)
読み聞かせをする本
○せかいいちおおきなうち (著:レオ・レオニ 訳:谷川俊太郎 発行:1969年 好学社)
スイミーの単元に入るのは、だいたい6月末から7月だと思います。季節的にも、教訓的にも、かたつむりが登場する「せかいいいちおおきなうち」がちょうどよいです。
○うさぎをつくろう (著:レオ・レオニ 訳:谷川俊太郎 発行:1982年 好学社)
うさぎやにんじんがコラージュになっているので、まねて作ってみると、子どもたちも作りたがります。これからの制作活動に役立つのでは?
読書ビンゴのやり方
学級ごとに活動するので、「競争」のように見えることがあるかもしれません。担任の先生に「ビンゴをやっていいか」「赤い魚をあげていいか」を確認しましょう。
①ビンゴ表を数種類作る(同じビンゴ表だと、読みたい本が偏るし、おそらく9種類以上のレオ・レオニ作品が蔵書としているから。)
②模造紙いっぱいに、えんぴつで大きな魚の絵を薄く書く。
③大きな魚の目の辺りに、黒い小さな魚を貼り付ける。(これがスイミー)
④ビンゴができた子どもに、赤い魚をあげて、どんどん大きな魚に赤い魚を貼ってもらう。
⑤どこに貼るかは、子どもに任せると、学級の特徴が出て面白い。(前の方から詰めて貼るとか、バラバラに好きなところに貼るとか)
※赤い魚には、自分なりにウロコや模様をつけると、大きな魚になった時に、自分の魚がすぐに分かって達成感があります。
赤い魚に名前を書くと、処分する時にちょっと手間がかかります・・・