絵本の力を借りましょう

いよいよ6年生が大人への第一歩を踏み出します。希望にあふれている子、ちょっと不安な気持ちになっている子、実感がわいていない子、それぞれの胸に一筋の光が差し込むような絵本を読み聞かせしたいです。

卒業に向けての読み聞かせしている絵本

○たくさんのドア(作:アリスン・マギー 絵:ユ・テウン 訳:なかがわちひろ 主婦の友社)     

未来へのたくさんの扉を勇気を出して開いていこうという、これから旅立っていく子どもたちに背中を押してくれるような絵本です。定番の卒業の歌「ひろい世界へ」(作詞:高木あきこ 作曲:橋本祥路)も「ぼくらの前にはドアがある」とあり、この絵本とリンクしています。前奏のピアノが美しいので、読み聞かせの前にピアノを奏でます。ピアノがない場合は、録音を流します。    

○ぜつぼうのだくてん(作:原田宗典 絵:柚木沙弥郎 教育画劇)    

 「ひらがなのくに」の「ぜつぼう」についている「だくてん」の話。主の「ぜつぼう」がいつも絶望的なのは、自分「だくてん」のせいではないかと思い、旅に出ます。最後は皆、笑顔になれます。

○おおきくなるっていうことは(作:中川ひろたか 絵:村上康成 童心社)     

大きくなるってどんなこと、という本がたくさんありますが、この本は「子どもの時に読むのと、大人になってから読むのとでは感じ方が大きく違う本」だと子どもにも伝えています。大きくなって、守る人ができた時に読むと、ぐっと胸に訴えてくるものがあります。

○きみの行く道(作・絵:ドクター・スース 訳:伊藤比呂美 河出書房新社)     

君の行く未来には多くの困難があるかもしれない。それに立ち向かっていく君たちにエールを送るお話です。

○にげてさがして(作・絵 ヨシタケシンスケ)     

これからの人生で、想像力を使うことが苦手な人などに、ひどいことを言われることがあるかもしれません。そんな時はにげる、そのためにきみの足はついている、と。しかし「にげる」だけではなく、その足はきみをさがしている人・もの・ことがらを「さがす」ためのものである、と明るい未来を予言してくれています。にげることも選択肢に入れてもいいんだ、という肩の力を抜いてくれる前向きな作品です。

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絵本には大きな力があります。是非、読み聞かせをしましょう。

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