司書教諭も学校司書も、【学校図書館】を子どもや教職員が使いやすいように計画を立てて、整備します。

【学校図書館】を物理的に整備するだけではなく、いかに学習で活用できるかなど、目には見えない【学校図書館】の可能性を最大限に引き出し、運営します。

司書教諭も学校司書も、外から見ると「学校の先生の1人」に見えますが、実は大きな違いがあります。

ひとことで言うと

【司書教諭は先生】

【学校司書は事務職員】

です。

そして司書教諭と学校司書には、

  • 制度上の違い
  • 業務上の違い

があります。

それぞれで見てみましょう。

制度上の違い

【司書教諭】

司書教諭は、校内の「司書教諭の資格」保持者の中から任命されます。「司書教諭」という専科の先生ではなく、学級担任などと兼務します。

【学校司書】

学校司書は、学校図書館に従事する事務職員として採用されます。

参考になるサイト

文部科学省が法律・制度に基づいて、「司書教諭」と「学校司書」また「司書」(公共図書館司書)の

  • 設置根拠
  • 位置付け
  • 資格(養成)
  • 給与の負担
  • 国による定数措置
  • 勤務形態

の違いを明確に示しています。

司書教諭といわゆる「学校司書」に関する制度上の比較 |文部科学省 ▶

「司書教諭」と「学校司書」及び「司書」に関する制度上の比較 |文部科学省 ▶

業務上の違い

司書教諭と学校司書の制度上の違いから、求められるものと立場が違うので、業務や役割が変わってきます。

大きな違いは、司書教諭は教諭なので、「教育」を行います。学校図書館に関する決定権と責任があります。

参考になるサイト

学校における「学校図書館」に関する業務は多岐にわたります。多くの業務を分かりやすく分類して、細かく「これは司書教諭の仕事」「これは学校司書の仕事」と表で表されています。

「学校図書館に関する職務分担表」の発表について |全国学校図書館協議会 ▶

学校図書館に関する職務分担表 |全国学校図書館協議会 ▶

まとめ

司書教諭と学校司書の違いは、法律や制度によって立場が違い、それにより業務が変わってきます。

全国学校図書館協議会が発表した職務分担表でも、担当職務や立場の違いがお分かりになったと思います。

司書教諭は、指導・教育する立場であり、また決定権と責任があります。

司書教諭の分担になっている職務でも、学校司書の協力は欠かせないし、学校司書の職務と言われていることも、自分ひとりで抱えるのではなく、司書教諭や学校教職員と共に遂行することができます。

役に立つサイト

司書教諭と学校司書の立場や職務の違いを、現場から詳しく解説しています。学校に勤めたことのない方にも分かりやすいので、見てください。

司書教諭と学校司書の違い 【現場から解説・比較表つき】 ▶